米国高配当・増配 ETF 徹底比較しました。
米国高配当・増配 ETF どれを買ったらいいのかわからない人のために投資スタイル別におすすめを考えてみました。スタンス別おすすめETFから見るもよしです。 2022年3月時点の情報、投資は自己責任でお願いいたします。
スタンス別 おすすめ ETF
底堅さで選ぶならHDV
ボラティリティが少なく、キャピタルゲイン(株価の上昇)とインカムゲイン(配当)が得られそうです。
配当利回りで選ぶならSPYD
3.7%と4ETFの中では最も配当利回りは高いです。
取りこぼしがしたくないならVYM
構成銘柄が400以上と最も幅広い銘柄を持っているため取りこぼしがありません。
将来性を見込むならVIG
VIGの構成銘柄が将来的に成長していくと増配+高配当化することが考えられますので長期目線で持つならこちらがおすすめ。
ETF 基本情報
![ETF](https://nekononikukyuu.com/wp-content/uploads/2022/03/1ea1bc9ca57838426391b54659ec0235.png)
まずは基本情報から見ていきましょう🌱
HDV
ブラックロック社が運営するETFで銘柄数75と分散が効いています。利回りは3.41%とまずまずですね。経費率は0.08%と4銘柄の中では一番高いですが、一般的なETFの経費率からはかなり低いので気にしなくて良いでしょう。財務健全性が高く持続的に平均以上の配当を支払うことができる米国企業が組み込まれているので安心感があります。
SPYD
ステート・ストリートが運営するETFです。この中では最も最近できたETFで銘柄数は80、利回りは一番高く3.7%となっています。純資産額が一番小さいですがあまり気にすることもないくらいの大きさです。比較対象が大きすぎるってだけな気がしますね。こちらも経費率は0.07%と圧倒的な低さです。
VYM
バンガード社が運営するETFです。銘柄数410と最も分散されており、また歴史も長い高配当ETFになります。経費率は最も低い0.06%です。
VIG
こちらは高配当ではなく増配株ですが、VYMと同じバンガード社が運用しており歴史も長いです。増配株なので高配当というわけではありませんが増配を続ける株を長期で持ち続けることでいつしか高配当化することが見込めるので長期投資家人気なのではないでしょうか。経費率も0.06%と最も低いです。
ETF 分配金の推移
2018年以降
HDV
![](https://nekononikukyuu.com/wp-content/uploads/2022/03/HDV.png)
2021年にわずかに下がりましたが、安定しているのではないでしょうか。
SPYD
![](https://nekononikukyuu.com/wp-content/uploads/2022/03/SPYD.png)
2021年に減配したぞ!ということでざわついていましたが、そんなに気にするようなものではないというのが最終的な結論でしょうか。まだ慌てる時間じゃない。
VYM
![](https://nekononikukyuu.com/wp-content/uploads/2022/03/VYM.png)
こちらは毎年安定して増配されています🌱
VIG
![](https://nekononikukyuu.com/wp-content/uploads/2022/03/VIG.png)
こちらも安定して増配を続けていますね。何せ増配ETFですからね🌱
2021年比較
![](https://nekononikukyuu.com/wp-content/uploads/2022/03/329ce683c80ce0616d15c1237ba73127.png)
上の数字は全て$なので、配当利回りを考えたい場合は基本情報にお戻りくださいませ。
ETF 構成セクター比較
![ETF](https://nekononikukyuu.com/wp-content/uploads/2022/03/6a188be4f9306c404e8368d6ed11cd0a.png)
どのETFも綺麗に分散されていますが一つずつ見ていきましょう
HDV
ヘルスケア、生活必需品で40%以上を占めるので安定感がある一方でエネルギーも20%で景気敏感なところもあります。景況に少し強いかもといったところでしょうか。
SPYD
ヘルスケア、生活必需品、公益事業といったディフェンシブなセクターが多い一方で、金融や不動産といった景気敏感なセクターも含まれています。
VYM
ヘルスケア、生活必需品といったディフェンシブなセクターが多い一方で金融が他2つの高配当ETFよりも比率が高いです。他のETFよりも銘柄数が多いのですが景況感にどの程度影響あるかは年初来チャートなどを見ると判断ができそうです。
VIG
ヘルスケア、生活必需品、情報技術といったディフェンシブなセクターが多いですが、金融、一般消費財の比率も高いので景況感に左右されそうな振り分けとなっています。
ETF 年初来のチャート
![](https://nekononikukyuu.com/wp-content/uploads/2022/03/e025e5a45e89ab58648ec3ff4d45fc84.jpg)
ウクライナ情勢や利上げなどの影響があり年初から下落トレンドですが、HDV、SPYDと比較し、VYMはわずかに下がっており、VIGはS&P500とほぼ同じような動きをとっているので、現時点ではHDV、SPYDをメインに買っていた人は影響がほとんどなかったのではないでしょうk。
![](https://nekononikukyuu.com/wp-content/uploads/2022/03/0312_1M.jpg)
とは過去1年のチャートも見ますとこんな感じなので、あまり短期にチャートを見て良し悪しを判断するのではなく長期的に見て+なのか、-なのかを判断できれば良いでしょう。基本的には上下しながら右肩上がりを続けるのが基本ですね。
スタンス別 おすすめ ETF
最後にどのETFが自分にマッチしているのかをみていきましょう!
底堅さで選ぶならHDV
ボラティリティが少なく、キャピタルゲイン(株価の上昇)とインカムゲイン(配当)が得られそうです。
配当利回りで選ぶならSPYD
3.7%と4ETFの中では最も配当利回りは高いです。
取りこぼしがしたくないならVYM
構成銘柄が400以上と最も幅広い銘柄を持っているため取りこぼしがありません。
将来性を見込むならVIG
VIGの構成銘柄が将来的に成長していくと増配+高配当化することが考えられますので長期目線で持つならこちらがおすすめ。
参考
HDV
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/239563/ishares-core-high-dividend-etf#/
SPYD
https://www.ssga.com/jp/ja/individual/etfs/funds/spdr-portfolio-sp-500-high-dividend-etf-spyd
VYM
https://investor.vanguard.com/etf/profile/vYM
VIG
https://investor.vanguard.com/etf/profile/vig